【決勝戦】津田学園の桑山晄太朗、完封で三重大会優勝!エースの意地を見せつける

第107回全国高校野球選手権三重大会決勝で、津田学園の桑山晄太朗が完封勝利を収め、チームを優勝に導いた。エースの意地と力投が光る試合だった。

津田学園の桑山晄太朗、完封で三重大会優勝

第107回全国高校野球選手権三重大会の決勝戦が26日、津球場公園内球場で行われ、津田学園が津商を1―0で退け、2019年以来3度目の優勝を果たした。津田学園の主戦左腕・桑山晄太朗が完封勝利を収め、エースの意地を見せつけた。

九回2死、6球目。桑山の決断

九回2死、6球目。桑山は捕手・犬飼のサインに2度マウンド上で首を振り、津商の代打・吉岡に選択したのは生命線のスライダー。外目の球にバットが空を切ると、拳を高く突き上げてほえた。力のこもった131キロに「自分らしい一球だった」と白い歯を見せた。

今大会全試合に登板、3安打無失点

今大会全試合に登板した桑山は3安打無失点で完封勝利。前々日の準決勝では菰野・栄田との投手戦を制している。体は悲鳴を上げ、六回裏に親指の皮がめくれたが、「甲子園の道は簡単ではないな」と語り、表情一つ変えずに力投した。

八回裏、無死満塁の大ピンチを切り抜ける

八回裏、無死満塁の大ピンチで内野陣がマウンド上に集まった。「苦しい時こそ楽しくいこう」と伝令の堀井に鼓舞され、一段ギアを上げて抑え込んだ。140キロ超の直球を決め球に遊ゴロ併殺打、遊ゴロで無失点。「最高の形で切り抜けられた」と振り返った。

昨大会の悔しさをバネに

昨大会は準決勝で鈴鹿に七回コールド負け。3番手で救援登板し、七回にサヨナラ打を浴びた。「結果的に先輩の夏を終わらせたのは自分」と悔しさをバネに、冬に肉体改造に励み、体重を5キロ絞り込むと、長いイニングに耐えうる体ができた。投手一本でいく覚悟の現れだった。

お立ち台での宣言

お立ち台では「高校生№1左腕になる」と高らかに宣言。年明けからチームメートに言い続けてきた目標を電波に乗せる"18歳らしからぬ強心臓ぶり"も発揮した。「口に出せば実現できるので」と語り、心技体そろえて甲子園に乗り込み、栄冠を目指して腕を振るう。

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