フォルティウスの快進撃

2025年2月7日、横浜BUNTAIで行われたカーリング日本選手権第6日目。女子部門では、フォルティウスが北海道銀行を6-5で撃破し、3チームが4勝1敗で並んだ中、規定により1位を獲得。9日の決勝進出を決めました。

吉村紗也香の活躍

スキップの吉村紗也香（33）は、2023年12月に第1子となる長男を出産し、復帰後初の大会でチームを勝利に導きました。過去4度の五輪挑戦は叶いませんでしたが、今回は“5度目の正直”で五輪切符を目指します。

接戦の末の勝利

第10エンド（E）に突入した北海道銀行戦は、5-5の接戦となりました。フォルティウスは有利な後攻で確実に1点を取り、勝利を掴み取りました。吉村は「今日はクロスゲームになる心構えでいた。最後まで集中力を切らさずに戦えた」と語りました。

チームの強さ

特に第10Eの12投目にサードの小野寺佳歩がハウス内の相手ストーンをはじき出したことが勝利の鍵となりました。吉村は「（前にいて）本当に楽。最強のスイーパー2人もいるので」とメンバー全員に感謝しました。

五輪への道

日本代表の条件は、2024年日本選手権優勝、2025年同優勝、世界チームランク日本最上位かつ2024年または2025年の日本選手権で3位以内などを満たすチームです。女子最上位ランクは5位のロコ・ソラーレで、今大会3位以内を確定させ、9月の代表候補決定戦進出が決定しました。

吉村の決意

吉村は「まずはこの大会に全集中している」と話し、優勝を目指すとともに、9月に行われる五輪代表候補決定戦への意気込みを語りました。大会期間中は地元北海道に残している愛息のため、必ず朗報を届けると誓いました。

今後の展望

フォルティウスが優勝すれば、昨年覇者のSC軽井沢クと代表候補決定戦で一騎打ちとなります。北海道銀行かフォルティウスが優勝なら、3チームで五輪候補を争うことになります。国別の五輪出場権は2024、2025年の世界選手権のポイント上位7カ国に与えられます。