桜花賞・厩舎直送|ブラウンラチェット、巻き返しへの調整と期待
前走で大敗したブラウンラチェットが、巻き返しに向けて調整中。馬体重の増加とメンコ、コンプレッションフード着用で臨む本番に期待。

前走の GⅠ阪神 JF で 1 番人気に支持されたものの、まさかの 16 着に大敗してしまったブラウンラチェット(手塚)。この中間は栗東滞在で調整を重ねて、巻き返しに燃えている。
名畑助手は「思いのほか、環境になじむのが早くて、美浦にいたときと同じくらいのカイ食いとテンションです」とホッとした表情を見せる。
前走は、ゲート裏でラチを蹴飛ばした馬や、ゲート内で立ち上がった馬に驚き、発走直前になって競馬に向かうメンタルを乱された。しかも、マイナス 12 キロの大幅な馬体重減、直前の雨など、悪条件が重なっての大敗。同助手は「『こんなにうまくいかないか』と。全部、逆風だった」と唇をかんだ。
現在の馬体重は前走時よりプラス 14 キロとなる 442 キロ程度。「今週、もうちょっと増えてくれたら。本当に良くなるのはもうちょっと先かなと思うんですが、現状の力は出せる状態で行けそう」と見通しを語った。
本番は、メンコとコンプレッションフード(頭にかぶる馬具。落ち着きにつながる効果が多く見られる)を着用して臨む。同助手は「背中だけなら GⅠを意識できる馬だと思うので、何とか能力を発揮させてあげたい」とリベンジに向けて力を込めた。
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