国学院大・緒方漣が神宮で躍動!左越えソロで逆転勝利を導く
国学院大の緒方漣が六回に左越えソロを放ち、逆転勝利に貢献。守備でも頭脳プレーを見せ、攻守で躍動した。

東都大学野球春季リーグ第1週第3日、国学院大が日大に4-3で逆転勝利を収めた。この勝利の立役者となったのは、「5番・遊撃」で先発した緒方漣内野手(2年・横浜高)だ。
六回の第3打席、緒方は貴重な追加点となる左越えソロを放ち、チームの逆転勝利に大きく貢献した。日大の好投手・市川祐の失投を逃さず、高めに浮いたツーシームを一閃。放物線を描き、神宮球場の左翼席へ着弾した。
緒方はこの一打について、「感触はよかった。行ってくれと思いながら走っていた。高めでも自分の中でコンパクトに振れた」と笑みを浮かべた。
守備でも緒方は存在感を示した。九回1死一、二塁の場面で、日大・村上の打球が緒方の前に飛ぶと、二塁走者が戻っていたのを見抜き、二塁ベースを踏んで三塁手へ送球。挟殺プレーで二塁走者もアウトにする頭脳プレーを見せた。
母校・横浜高が今春の選抜高校野球大会で19年ぶり4度目の優勝を果たした。23年の主将だった緒方は恩師・村田監督から「次はお前の番だぞ」と励まされたという。後輩たちの活躍に刺激を受け、「見ていてワクワクするような試合ばっかりだった。自分も頑張らないといけないなと勇気をもらっている」と語った。
緒方は高校3年時の夏の甲子園予選で、慶応高に九回に逆転され、あと一歩のところで聖地を逃した経験を持つ。「1球の重みは肌で感じて、身に染みた。この経験は今後も大事にしていきたい」と悔しい思い出を糧にして成長を続ける。今後も神宮球場で躍動する姿が楽しみだ。