ラグビーリーグワン:リーチ・マイケルが通算 150 試合出場、チームは敗れる
ラグビーリーグワン第 15 節で、BL 東京のリーチ・マイケルが通算 150 試合出場を果たしたが、チームは静岡に敗れた。

ラグビーリーグワン:リーチ・マイケルが通算 150 試合出場、チームは敗れる
2 連覇を目指す東芝ブレイブルーパス東京(BL 東京)NO8 で、日本代表として W 杯 4 大会出場のリーチ・マイケル(36)が、前身のトップリーグを含めて通算 150 試合出場を果たした。
チームは静岡ブルーレヴズ(静岡)を相手に前半で 0-26 と主導権を握られ、計 8 トライを献上して 2 位転落。自身は 12-56 の後半 34 分にトライを挙げるなどフル出場したが、ノーサイドを迎え「一生忘れられない試合です」と笑わせた。
試合前時点でチームは 12 勝 1 分け 1 敗の首位。唯一の敗戦を敵地で喫した静岡相手に、またも苦しんだ。前半 20 分までに 0-19 とリードを許し、自慢の攻撃も出足の早い防御にミスが続いた。経験豊富な 36 歳も「自分たちの強みを消された。アタックが継続できずに相手ボールになって、無理したアタック、ペナルティー…。相手が動いて、自分たちが動く。“動かされている試合”。次はそうならないように頑張りたい」と主将として反省を続けた。
一方、元ニュージーランド代表の世界的 SO リッチー・モウンガ(30)は「ラグビーをやっていたら、こういう試合もある。正直、そんなに心配していない」と言い切り、続けて「ここを、もっと聞いてほしい」と自ら話題を切り出した。
「マイケル・リーチの 150 キャップ。東芝だけでなく、日本ラグビーに本当に多大なポジティブな影響、レガシーを残している選手。『彼のために』というところがありました。勝てなかったけれど、今日はこの後、彼のために(拠点の)府中に帰ってから、しっかりと祝いたいと思います。1 人の外国人選手として、日本に来た時に彼がどれだけ温かく迎え入れてくれたか。日本での生活の仕方、どうなじんでいくかを一から教えてくれた。本当に返しきれない恩があります。私を含めて外国人は全員感じているので、そんな彼のために残りを素晴らしい 1 日にしていきたいです」
来日 1 年目だった昨季、自身が新型コロナウイルスに罹患(りかん)した際に、自宅へ物資を届けてくれたという。子どもが風邪をひいた時に、誰よりも先に病院を予約してくれたのもリーチ。同じニュージーランドのクライストチャーチで生まれた日本ラグビー界の顔を、モウンガは「本当にいいリーダー。いい人なだけでなく、素晴らしいリーダー」と繰り返した。
チームはすでにプレーオフ進出を決めており、リーグ戦は次節の浦安 D-Rocks 戦(25 日、秩父宮)を含めて 3 試合を残す。リーチは「次は 200(試合出場)を目指して頑張りたい」と決意を示し「負けから学ぶことは多い。プレーオフは負けられないので頑張ります」と前を向いて歩み始めた。