立大OB野口裕美氏のレジェンド始球式:東京六大学野球連盟100周年記念
立大OBで西武ドラフト1位入団の野口裕美氏が東京六大学野球連盟100周年記念の始球式に登場。在学時の活躍や現役時代のエピソードを振り返る。

2025年5月25日、東京六大学野球連盟結成100周年を記念して行われた「レジェンド始球式」に、立大OBで西武にドラフト1位入団した野口裕美氏が登場しました。野口氏は立大在学時さながらに、ピンストライプの背番号「14」ユニホームを着てマウンドに立ち、左腕からノーバウンド投球を披露しました。
野口氏は現役時代、快速球とブレーキの利いたカーブが持ち味で、1980年の春季リーグでは東京六大学野球における戦後最多記録のシーズン96奪三振を樹立しました。その後、2004年に明大・一場靖弘氏が107奪三振で更新するまで、この記録は破られませんでした。
1982年のドラフト会議では、西武、中日、阪急の3球団から1位指名を受け、抽選で西武に入団。しかし、故障などが原因で1軍では通算5試合0勝0敗、防御率5.11に終わり、6年間在籍後に引退しました。その後、半導体関係の会社に就職し、現在はシンガポールに駐在しています。
野口氏は立大時代の同級生で、応援団チアリーディング部に所属していた野口浩美さんと結婚。この日も浩美さんはベンチ横で、夫の勇姿を動画に収めながら見守っていました。
母校の立大は2017年春を最後に16シーズン優勝していませんが、この日は東大に勝って勝ち点3でチームの今季全日程を終了し、3位以上が確定しました。野口氏は「木村泰雄監督は僕にとって2学年下の後輩で、一緒に(埼玉県の)志木のグラウンドで練習した仲なので、チームの成績は気にしています。いいチームに仕上がってきているので、『これを毎シーズン継続していくことが優勝への近道だと思う』という話を、選手たちにさせていただきました」と語りました。
野口氏は「僕の在学中にできなかった優勝を、木村くんが監督の時に実現してほしいと思います」と、後輩の胴上げを海外から願い続けています。