マックス・フェルスタッペンのスペインGPでの行動に元メルセデス副社長が苦言「ワールドクラスのドライバーとしての振る舞いを」
F1スペインGPでマックス・フェルスタッペンがジョージ・ラッセルとの接触で批判を浴び、元メルセデス副社長ノルベルト・ハウグがその行動に苦言を呈しました。

2025年6月3日、F1スペインGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンがメルセデスのジョージ・ラッセルとの接触により非難を浴びました。フェルスタッペンはレース終盤まで表彰台圏内を走行していましたが、セーフティカー出動時にハードタイヤへ交換したことで流れが変わります。リスタートで挙動を乱し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に交わされ、さらにターン1でラッセルとバトルを繰り広げました。結果、ターン1でランオフエリアに逃れることになりました。
チームからラッセルにポジションを譲るよう指示されたフェルスタッペンは、不機嫌そうにラッセルに抜かせようとしましたが、急に加速したことでラッセルに接触してしまいました。この件でフェルスタッペンには10秒加算ペナルティが下され、最終的に10位でレースを終えることになりました。
2016年のF1王者であるニコ・ロズベルグは、この件でフェルスタッペンには黒旗(失格)が掲示されるべきだったと批判し、物議を醸しました。また、かつてメルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長を務めたノルベルト・ハウグもフェルスタッペンを非難し、ワールドクラスのドライバーらしく振る舞う必要があると主張しました。
ハウグは次のように述べています。「私は完全にたまげたよ。あんな風に爆発する人がいるなんて信じられなかった。少なくとも彼は今日謝罪した。でも、一連の出来事をもう一度検証する必要があると思う」
「私としては、今日の謝罪には最後に『すまない、ジョージ』という非常にシンプルな2つの言葉が欠けていた。スチュワードに謝ることもできるだろう。あれはあってはならないことだ。スタートは良かったが、誰もが知っているように、美しいエンディングがあってこそ完成するんだ」
「だから私は、彼がこう言うことを期待していた。『ジョージに謝罪し、FIAに非礼を詫び、そして見ていたすべてのファンに謝罪する』ってね」
「彼は賞賛される人物であり、それは当然のことだ。間違いなく現代最高のレーシングドライバーであり、そうあり続けてきた。それゆえに、彼はそのように振る舞う必要がある」
レース後のインタビューでこの話題を避けていたフェルスタッペンは、後にソーシャルメディア上で次のように投稿しています。「バルセロナでは、セーフティカーが出るまでエキサイティングな戦略といいレースができた。終盤のタイヤ選択と、再スタート後のいくつかの動きがフラストレーションを募らせた。その結果、正しくなく、起こってはならないことにつながった」
「僕は常にチームのために全力を尽くし、感情が高ぶることもある。一緒に勝つこともあれば、一緒に負けることもある。モントリオールで会おう」