横綱豊昇龍が伊勢ケ浜部屋で圧巻の12勝! 2時間40分の待機を乗り越えた猛稽古の全容
横綱豊昇龍が伊勢ケ浜部屋で12勝3敗の好成績を収めた出稽古の模様。35度の猛暑下での2時間40分待機を経て披露した圧倒的な相撲内容と、名古屋場所へ向けた意気込みを徹底レポート。

稽古の詳細と技術分析
12勝3敗の内訳
伯桜鵬戦4戦全勝・熱海富士戦11戦8勝3敗という内容。特に伯桜鵬に対しては「横綱の前に出るスピードが段違い」(伯桜鵬談)と評されるほどの速攻が光った。熱海富士戦では苦手意識のある押し相撲でも土俵際の粘りを見せ、逆転勝ちの決まり手を2度記録。
環境要因との戦い
35度超えの灼熱地獄
午前8時半到着後、実際に土俵に立ったのは11時13分。待機時間中は「立ったまま水分補給も控える」(付き人談)という厳格な姿勢を維持。稽古終了時には道着が汗で3kg増量したと関係者が明かす。
伊勢ケ浜部屋の特徴
33人力士軍団の稽古システム
全45部屋中最大規模の組織力を活かした「ローテーション稽古」を採用。幕下力士が連続で挑む車輪戦で、横綱の持久力を徹底的に鍛える仕組み。今回の稽古では7人の異なる体型の力士と対戦。
今後の稽古スケジュール
連日出稽古宣言の真意
「明日も来ると思う」と宣言した背景には、若手力士の急成長がある。十両優勝経験者の草野らを含む5人の若手関取との稽古を希望し、「新しい刺激が欲しい」(豊昇龍談)と語った。
データで見る待機時間
行動 | 時間 | 詳細 |
---|---|---|
到着 | 8:30 | 立浪部屋から徒歩10分 |
準備運動開始 | 9:00 | 基本動作の反復練習 |
申し合い開始 | 11:13 | 関取衆15人との順番待ち |
稽古終了 | 11:33 | 実質20分の高密度稽古 |
伊勢ケ浜親方の評価
「待ち時間も含めて立派な修行。横綱としての覚悟が伝わってくる」と称賛。モンゴル出身同士の絆を感じさせる稽古風景が印象的だった。