プロ野球2軍の新時代:1リーグ3地区制で未来を切り開く
プロ野球2軍の1リーグ3地区制再編が承認される。16球団以上の拡張構想を背景に、新たな挑戦が始まる。

プロ野球2軍の新たな挑戦
2025年7月14日、プロ野球オーナー会議において、2軍の「1リーグ3地区制」への再編が承認される見通しだ。この再編は、将来的な16球団以上の拡張構想を背景に、継続可能なプランとして検討されてきた。
1リーグ3地区制の概要
新たな1リーグ3地区制では、東地区に楽天、オイシックス、ロッテ、ヤクルト、日本ハムの5球団、中地区に西武、巨人、DeNA、くふうハヤテ、中日の5球団、西地区にオリックス、阪神、広島、ソフトバンクの4球団が所属する。これにより、移動経費の削減や選手の体力面の負担軽減が期待される。
新規参加球団の経営状況
昨季から2軍戦に新規参加した「オイシックス新潟アルビレックスBC」と「くふうハヤテベンチャーズ静岡」は、球団経営が厳しい状況にある。特に、くふうハヤテの本拠地である「ちゅ~るスタジアム清水」では、昨季の観客動員数は63試合で5万4556人と目標を達成したものの、スポンサーの獲得には苦戦している。球団側は3~5年先の黒字化を目指す方針だ。
未来への展望
パ・リーグ理事長の楽天・井上智治取締役は、「1軍も12球団(本拠地所在)11都道府県。将来のファーム拡張も見据えて、ファームの活動を全国的に広げていきたいという積極的な位置付けでの議論」と述べている。プロ野球の底辺を拡大しようとする試みは賛同するが、現状の枠組みが維持できるならば…という条件が付く。
新たな発想の転換が求められる中、プロ野球2軍の未来はどのように切り開かれるのか、注目が集まる。