宮城野親方、不退転の覚悟を表明「協会に残留」大相撲指導者としての矜持
元横綱白鵬の宮城野親方が退職報道を強く否定。伊勢ケ浜部屋での後進指導に注力する姿勢を明らかにし、師匠の旭富士親方も全面支持。逆境を成長の糧にした1年間を振り返る。

不退転の決意表明
10日朝、伊勢ケ浜部屋で稽古を指導した宮城野親方は報道陣の質問に即答。「退職は完全にない」との断言に、部屋の力士たちも安堵の表情を浮かべた。
「はい。頑張ります」
簡潔ながら力強い返答は、38代横綱としての気魄を感じさせる。
波乱の軌跡
- 2023年 宮城野部屋暴力問題発覚
- 2階級降格処分
- 部屋閉鎖・伊勢ケ浜部屋転籍
- 年間指導時間2000時間超(部屋関係者談)
指導者としての再生
「想像以上に勉強になった1年」と語る宮城野親方は、「伝統の継承」に新たな使命を見出している。
主な指導実績:
✓ 伯桜鵬の新十両昇進
✓ 若手5人の幕下定着
✓ 独自の稽古メソッド確立
師弟の絆
伊勢ケ浜親方は「彼の成長こそが最高の指導教材」と評価。部屋の若手力士からは「横綱の技を直接学べる」との声が続出している。
今後の展望
5月夏場所を控え、宮城野親方は「土俵で結果を出すことが最大の恩返し」と断言。日本相撲協会改革の旗手としての役割にも期待が集まる。
次に読むべきもの
元横綱白鵬こと宮城野親方が退職報道を強く否定。暴力問題による処分後、伊勢ケ浜部屋で再教育を受ける日々を語り、相撲界への意欲を新たにした。
二所ノ関一門が実施する若手十両力士の合同稽古に密着。佐渡ケ嶽親方の指導理念と、新様式稽古が生み出す相撲界の新風を現場の熱気と共に伝える。
大関・大の里が千葉市での春巡業で横綱・豊昇龍や琴桜と計12番の稽古を実施。圧力ある相撲で手応えをつかみ、今場所へ向けた調整に弾みをつけた模様を詳細レポート。
大相撲の十両・琴栄峰が、同門のライバルたちと稽古を行い、本場所での対戦に向けて磨きをかけている。
大相撲の春巡業に合流した高安が、夏場所へ向けて強い意欲を示した。春場所で優勝同点の 12 勝を挙げた高安は、三役復帰が確実な夏場所に向けて、「失速しないようにしたい」と語った。
大相撲の宮城野親方が日本相撲協会を退職する意向であると報じられたが、本人はこれを否定した。部屋の再開が見込めない現状について心境を語った。
元横綱・白鵬の宮城野部屋が閉鎖となり、伊勢ヶ濱部屋に吸収されて 1 年が過ぎた。対照的に協会内で評価急上昇なのが、同じモンゴル出身の後輩にあたる元横綱・鶴竜の音羽山親方だという。