【ラグビー】東京SG、8季ぶり4強逃す 堀越主将の悔し涙と今後の課題
東京SGがプレーオフ準々決勝で敗退し、堀越康介主将が悔し涙。ディフェンスの強化が今後の課題。

東京SG、8季ぶりに4強を逃す
2025年5月18日、花園ラグビー場で行われたラグビーリーグワンプレーオフ準々決勝で、東京SGは東京ベイに15-20で惜敗し、8季ぶりに4強入りを逃しました。フッカーであり主将の堀越康介は試合後、目を赤くし「今日は、オレンジの壁が厚かった」と唇をかみました。
前半の堅守と後半の反撃
前半6分にPGで先制を許したものの、その後は堅守を発揮。17-6と大敗したレギュラーシーズン最終節の埼玉戦後、堀越は「フィジカル面でのマインドを変えた。二人でタックルに入ることと、接点をカオスの状態にし続けることに集中した。今日の試合は、いい点が出たと思う」と振り返りました。前半はノートライに抑え、後半には2度リードを奪いましたが、白星で飾ることはできませんでした。
小野晃征ヘッドコーチのコメント
小野晃征ヘッドコーチは「東京ベイの方が、チャンスを取り切った」と試合を振り返りました。今シーズン、東京SGは序盤から苦戦し、8勝2分8敗で終え、6チームに広がったプレーオフ圏になんとか滑り込みました。自慢の攻撃力を発揮する一方で、守備面での弱さが露呈しました。
堀越主将の今後の課題
堀越は「今のラグビーは、ディフェンスができないと強いチームとは言えない。そこは来季に向けて、サンゴリアスの課題」と指摘しました。しかし、この日はレギュラーシーズン3位の相手に守りでプレッシャーをかけ続けました。「シーズンで一貫性を持ってできれば、優勝に絡むことができるチームになると自信を持って言える」と語りました。
前身トップリーグ時代の栄光と今シーズンの反省
前身のトップリーグ時代は最多タイの優勝5度を誇る東京SG。コロナ禍でリーグ不成立だった2020年度を除けば、2015-2016シーズン以来8季ぶりに4強を逃しました。今シーズン新たに常勝軍団を率いた指揮官は「まず、自分が一番成長しないとダメ。来季はもっと一貫性を持ったアタックとディフェンス、ボールを持っていても持っていなくても一貫性をもったチームを作らないといけない」と自らを省みました。
ファンへの感謝の言葉
最後に堀越は「スピアーズの皆さん、勝利おめでとうございます」とノーサイド。続けて「シーズンを通して、ホームでもアウェーでもテレビの前のファンの方も、選手の力になったと思う。引き続き、もっと強いサンゴリアスを作っていきたい。今シーズンも、ありがとうございました」と感謝の言葉を残し、会場を後にしました。