若隆景、大の里との激突で優勝戦線を死守!大相撲夏場所11日目の見どころ
大相撲夏場所11日目、若隆景が大の里との激闘で優勝戦線を死守。新星との対決や大関の独走に注目が集まる。

若隆景、2敗を死守し優勝戦線に残る
大相撲夏場所10日目、小結・若隆景が東前頭9枚目・安青錦を肩透かしで下し、2敗を守り優勝戦線に生き残りました。三役での勝ち越しは2023年初場所以来の快挙です。若隆景は低い姿勢からの立ち合いで安青錦の攻めを巧みにかわし、右を差してからの肩透かしで勝利を収めました。
大の里、10連勝で独走
初の綱取りに挑む大関・大の里は西前頭4枚目・一山本を押し倒し、初日から10連勝を達成。後続に2差をつけて独走を続けています。1敗が消え、2敗は横綱・豊昇龍、若隆景、平幕の伯桜鵬、安青錦の4人となりました。
若隆景と安青錦の因縁
昨年7月の名古屋場所前、若隆景は安治川部屋に出稽古に出向き、当時幕下だった安青錦と出会いました。若隆景は「相撲もうまいし、体の力も強い。強くなるなと肌で感じた」と確信し、安青錦にも「すぐ(番付は)上がるからな」と伝えました。安青錦は新入幕の先場所で11勝し、敢闘賞を受賞するなど飛躍を遂げました。
11日目の注目カード
11日目は全勝の大関・大の里との一番が組まれました。対戦成績は2勝2敗と互角です。若隆景は「自分らしい下からの相撲を出していきたい」と静かに闘志を高めています。
八角理事長の評価
八角理事長(元横綱・北勝海)は若隆景の復調について「動きがいい。立ち合いが良くなっている」と評価しています。大関取りの起点となる2ケタ勝利と自身2度目のVも諦めない若隆景の活躍に注目が集まります。