大の里の連勝記録更新

大関・大の里が夏場所12日目に東前頭7枚目・伯桜鵬をはたき込み、初日からの連勝を自己最長の12に伸ばしました。この勝利により、大の里は初の綱取りに王手をかけました。唯一の2敗だった横綱・豊昇龍が霧島に敗れたため、13日目に大関・琴桜に勝てば2場所連続優勝が決まります。

大の里の勢い

大の里の立ち合いはもろ手で突き、すぐに首根っこを押さえてはたき込むというミシュラン級の「高級まんじゅう」のはたきでした。踏み込みが良く、後ろにも土俵が残っていたため、体を楽に開くことができました。優勝そして綱へマジック1。無双状態の大の里を誰も止めることはできないでしょう。

琴桜の復活戦

13日目は大関同士の一番。今場所の琴桜はまさに脇役で、12日目でやっと勝ち越しを決めました。前に出る圧力が欠如し、相手に与える怖さがまったくありません。悔しいだろう。悔しいと思っていないのなら、横綱には絶対になれないし、大関からすぐに落ちるでしょう。失った存在感とプライドを取り戻す戦いになります。前に出る力の勝負を見せてほしいです。

先代の想い

空を見上げてみろ。先代（元横綱・琴桜）が天国で泣いているぞ。死ぬ気で土俵に上がれ。（元大関・琴風、スポーツ報知評論家）