大の里の快進撃

大関・大の里は、夏場所12日目に伯桜鵬をはたき込みで下し、初日からの12連勝を達成しました。これにより、2場所連続4度目の優勝に王手をかけました。唯一の2敗だった横綱・豊昇龍が関脇・霧島に敗れたため、大の里は13日目に大関・琴桜に勝てば優勝が決まります。

歴史的瞬間

過去12日目の3差からの逆転優勝はなく、昭和以降最速となる初土俵から所要13場所での綱獲りへ大きく前進しました。大の里の快進撃は、出身地の石川県津幡町、中学高校を過ごした新潟県糸魚川市、二所ノ関部屋がある茨城県阿見町でもパブリックビューイングが開催され、多くのファンがその瞬間を見守りました。

試合の詳細

プロでは初対戦の伯桜鵬との対戦。久しぶりの対戦に加え、相性の良くない左四つでの不安材料があったものの、大の里は全く問題にしませんでした。相手が低いとみるや、とっさのはたきで前のめりにさせ、見事に勝利を収めました。土俵下の粂川審判長（元小結・琴稲妻）は「負ける気がしない感じになっている。強いですね」とべた褒めしました。

今後の展望

大の里は、横綱昇進を目指しており、その勢いは止まりません。今場所の優勝が決まれば、横綱昇進も目前です。大の里の活躍に、多くのファンが期待を寄せています。