角田裕毅、スペインGPでの苦戦を振り返る:レッドブルのセカンドシートの課題
角田裕毅がスペインGPで13位に終わり、レッドブルのセカンドシートの課題が浮き彫りに。レース後のインタビューで自身のパフォーマンスに厳しい評価を下す。

2025年6月1日、F1の今季第9戦となるスペインGPがバルセロナのカタルーニャ・サーキットで開催され、レッドブルの角田裕毅(25)は最後尾の19番手からスタートし、13番手でチェッカーを受けた。レース終盤にはファステストラップを記録したものの、自身のパフォーマンスに満足していない様子を見せた。
角田はレース後のインタビューで、「ペースはよかったかもしれないけど、チームが求めているレベルではなかった」と語り、自らに厳しい評価を下した。英国の専門メディアは、「レッドブルの2番手は依然としてチームの頭痛の種になっている」と報じ、角田のシートを失う危機が続いていることを指摘した。
前日の公式予選1回目(Q1)で最下位となる20番手のタイムで敗退した角田は、レッドブルのサポートを受けてマシンのフロントとリヤのウイングを変更し、サスペンションのセットアップも調整した。しかし、一連の変更がパルクフェルメルールに違反し、ピットレーンスタートとなった。
レース中、角田は一時12番手に浮上するなど積極果敢な作戦を展開したが、54周目でメルセデスのキミ・アントネッリがマシントラブルでストップし、セーフティーカーが出動。4度目のピットインを行い、中古のソフトタイヤに履き替えた決断が裏目に出た。
最終的に角田は13番手でレースを終え、フラッシュインタビューで「セーフティーカーが入っていなかったら、もしかすると(入賞して)ポイントを取れていたかもしれない。ただ、マシンの状態は初日のフリー走行1回目(FP1)からまったく変わらなかった。今後の改革を期待するしかない」と語った。