元十両・木竜皇、来年初場所での復帰に全力 右膝手術からの再起を誓う
元十両・木竜皇が右膝手術からの復帰を目指し、来年1月の初場所での再起を誓う。詳細なリハビリ計画と心境を語る。

3月の春場所で右膝に大けがを負った大相撲の幕下・木竜皇(立浪)が、来年1月の初場所での復帰を目指す考えを明らかにした。東京・台東区の部屋でトレーニング後に取材に応じた木竜皇は、「11月場所に出られないことはないけど、無理して出るより、焦らずしっかり治したい」と心境を語った。
西十両12枚目だった春場所6日目の取組で右膝を負傷した木竜皇は、痛めた瞬間に長期の離脱を覚悟したが、意外にも「そんなに落ち込むことはなかった」という。診断書によると、右膝前十字じん帯断裂、右膝関節内側側副じん帯損傷、右大腿骨外顆骨挫傷、右脛骨近位部骨挫傷で3か月の療養を要するという。
その後、木竜皇は右膝前十字じん帯の再建手術などを受け、6月から部屋の稽古場に合流した。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)からも「ゆっくりでいいよ」と助言を受け、「10~11月ぐらいに相撲を取り始めたい。それまではしっかり基礎をやって、四股やすり足で地盤を作っていきたい」と復帰プランを思い描く。
5月の夏場所から九州場所まで4場所連続全休となれば、番付は序二段まで転落する可能性が高い。それでも木竜皇は「しっかり休んで、治して、力をつけていけば、また上がれると思う。その気持ちでリハビリをやっていきたい」と足元を見据えた。
木竜皇の復帰に向けた取り組みは、ファンにとって大きな期待となっている。彼の努力と決意が、来年初場所での再起につながることを願いたい。