【陸上】フロレス・アリエ、日本国籍取得後初の大舞台!女子400m予選を突破、決勝へ
日本国籍を取得したフロレス・アリエが女子400m予選を突破し、決勝進出を果たしました。世界選手権への切符を目指す彼女の活躍に注目が集まっています。

フロレス・アリエ、予選を楽々突破
2025年7月4日、東京・国立競技場で開催された日本選手権兼世界選手権代表選考会の第1日目。女子400メートル予選では、6月に日本国籍を取得したフロレス・アリエ(21歳、日体大)が1組2位の53秒48で楽々と5日の決勝に進みました。
世界選手権への切符を目指す
フロレスは今季、日本記録を上回る51秒71をマークするなど、新星として注目を集めています。すでに世界選手権の開催国枠エントリー設定記録を突破しており、選出が有力な混合1600メートルリレー代表に加え、個人での大舞台出場を目指す戦いが始まりました。
決勝への手応え
最終コーナーから一気に伸びたフロレスは、ラスト100メートルでぐんぐんと順位を上げて2着でフィニッシュ。日本選手権デビューの緊張感から解放され、「早く終わって早く帰りたいと思っていました」と苦笑い。「決勝につながる走りはできた。ラストは自信があるので冷静に対応できた」と手応えを口にしました。
国籍取得とプレッシャー
父がペルーと日本、母がペルーとイタリアにルーツを持つフロレス。衝撃は5月3日の静岡国際でした。08年に丹野麻美が出した日本記録を0秒04上回る51秒71を叩き出しました。当時はペルー国籍で日本国籍を取得中のため日本記録は認定されませんでしたが、晴れて6月に日本国籍となり、「半分うれしくて、半分プレッシャーも感じた。ああ出なきゃ…という感じ」と笑わせました。
今後の展望
世界選手権の混合1600メートルリレー代表入りが有力視され、今大会を優勝すれば個人での出場も見えてきます。「初めての日本選手権、楽しく終われたら」。決勝で正真正銘の日本記録なるか。運命のレースに臨みます。
女子400メートル決勝進出選手
- 寺本葵(天理大)53秒30
- フロレス(日体大)53秒48
- 久保山(今村病院)53秒75
- 中尾(園田学園大)53秒80
- 岩田(スズキ)53秒94
- 松本(東邦銀行)54秒14
- 熊谷(青森県庁)54秒20
- 児島(立命大)54秒45