2025年F1イギリスGP:ホーナー代表の電撃解任とチーム内権力集中の影響
2025年F1イギリスGP直後にレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が電撃解任。チーム内の権力集中がもたらした影響と今後の展望を探る。

2025年F1第12戦イギリスGP直後、オラクル・レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が電撃解任されました。この出来事は、本人にとっても予期せぬものでした。7月9日、イギリス・シルバーストンのファクトリーで従業員に対してお別れのスピーチを行った際、ホーナー代表は感極まっていました。
権力集中とその影響
ホーナー代表は、レッドブル内での権力を独占していました。彼はチーム代表だけでなく、最高経営責任者(CEO)も兼務し、さらにレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズ(RBAT)とレッドブル・パワートレインズ(RBPT)のCEOも務めていました。このような権力の集中は、うまく行っているときは良いですが、ひとたびうまくいかなくなると、組織内のあちこちから不満が噴出します。
ホーナー代表の最後の公式会見
2025年F1イギリスGPの金曜日に行われた国際自動車連盟(FIA)の記者会見では、ホーナー代表が「組織の変更をする必要性は感じていない」と強気の発言をしていました。しかし、この会見がホーナー代表にとって、少なくともレッドブルのチーム代表としての最後の公式会見となりました。
今後の展望
ホーナー代表の解任後、レッドブルは新たなリーダーシップの下で再編成を進めることになります。また、2026年のドライバーラインアップについても、マックス・フェルスタッペンの移籍の可能性が話題となっています。ホーナー代表は、フェルスタッペンが2028年までの契約を結んでおり、最後までレッドブルのクルマに乗り続けたいと明確に意思表明していると述べていました。
[オートスポーツweb 2025年07月18日]