大谷翔平の元通訳、水原一平被告に禁錮4年9か月の判決―1700万ドルの賠償命令も
大谷翔平の元通訳、水原一平被告が銀行詐欺罪で禁錮4年9か月の判決を受け、1700万ドルの賠償命令が下された。判事は被告の「生活困窮」主張を否定。

事件の概要
ドジャースの大谷翔平(30)の元専属通訳、水原一平被告(40)が、大谷の銀行口座から約1700万ドル(約26億円)をだまし取った銀行詐欺罪などの罪を認め、2025年2月6日(日本時間7日)、米カリフォルニア州の連邦地裁で量刑言い渡しが行われた。判決は検察側の求刑通り、禁錮4年9か月と大谷への1700万ドル(約26億円)の賠償命令が下された。
被告の主張と判事の判断
水原被告は「生活困窮」と「ギャンブル依存症」を理由に情状酌量を求めていたが、ジョン・W・ホルコム判事は「信用できない」と認めなかった。判事は、被告が大谷から定期的に5桁(数万ドル=数百万円)のチップを贈られ、妻へのポルシェのプレゼントやファーストクラスの飛行機代、住まいの賃貸料なども負担してもらっていたことを指摘し、「生活が困窮していた」という主張を“ウソ”と断じた。
賠償と支払い能力
判事は、水原被告が大谷に対して約1700万ドル(約26億円)の賠償を行うことを命じたが、被告がこの金額を返済できるかどうかについては「現時点では不明」としている。また、内国歳入庁(IRS)へ100万ドル(約1億5100万円)を支払うことも命じられた。
大谷の反応
大谷は被害者陳述書を提出していたが、その内容は公開されず、法廷に姿を見せることもなかった。
今後の展開
水原被告は3月24日までに刑務所に収監される予定だが、巨額の賠償金を支払うことができるかどうかは依然として不透明だ。