23歳ディアロがリベマ・オープンでツアー初優勝!カナダ勢4人目の快挙
23歳のガブリエル・ディアロがリベマ・オープンでツアー初優勝を果たし、今世紀のカナダ勢4人目の快挙を達成。表彰式でのハプニングにも感謝の意を表明。

ディアロの快挙
男子テニスのリベマ・オープン(オランダ/スヘルトーヘンボス、芝、ATP250)は15日、シングルス決勝が行われ、世界ランク55位のG・ディアロ(カナダ)が同63位のZ・ベルグス(ベルギー)を7-5, 7-6 (10-8)のストレートで下しツアー初優勝を果たすとともに、今世紀のカナダ勢としては4人目のツアータイトル獲得者となった。
試合のハイライト
23歳のディアロは昨年のアルマトゥイ・オープン(カザフスタン/アルマトゥイ、ハード、ATP250)で初のツアー大会決勝進出を果たすも、第3シードのK・ハチャノフに敗れ準優勝となっていた。
悲願のツアー初優勝を狙った今大会は1回戦で世界ランク79位のA・ブキッチ(オーストラリア)、2回戦で第6シードのJ・トンプソン(オーストラリア)、準々決勝で第3シードのハチャノフ、準決勝で第2シードのU・アンベール(フランス)を下し決勝へ駒を進めた。
26歳のベルグスとの顔合わせとなった決勝の第1セット、第11ゲームで2度のブレークポイントを凌いでキープに成功したディアロは、直後のリターンゲームで1度のチャンスを活かしてブレークを奪い先行する。
続く第2セットでは両者ともにファーストサービス時のポイント獲得率が74パーセントを記録し、1度もブレークを許さずキープを重ねタイブレークに突入する。ディアロは3度のセットポイントを握られるもすべてセーブしマッチポイントを迎えると、最後はバックハンドのウィナーを決めツアー初優勝を果たした。
表彰式でのハプニング
試合後、ディアロは「最高の気分」と喜びを語った。
「なんて言えばいいか分からない。子どもの頃からずっと夢見てきたことだし、ATPツアーのタイトルを獲るなんて、本当に信じられない。去年決勝で負けた後にこうして優勝できて、もう最高の気分だよ。自分のためだけじゃなく、チーム全員のためにもすごく嬉しい」
また、表彰式では今大会の開幕時に起きたちょっとしたエピソードにも触れた。
「大会のストリンガーが僕の名前を間違えて “ディアブロ(悪魔)” って書いてたんだ。もし今ここにいるなら、ありがとうって言いたい。週の初めに『優勝してマイクを持てたら絶対に言うからな』って言ってたんだ。だから約束は守ったよ」
ベルグスの称賛
一方、惜しくも準優勝となったベルグスも友人であるディアロを称賛した。
「ガブリエル(ディアロ)、今日じゃなくても良かったんじゃないか?なんでそんなにすごいプレーするんだよ。本当におめでとう。君は素晴らしい奴だし、それはみんなに知ってほしい。君のチームも大好きだよ。僕らはここ数年で一緒に過ごす時間も増えたし、練習も一緒にしてきた。ウィンブルドンでまた一緒にダブルスを組むし、少なくとも君たちが勝ってくれて本当に嬉しいよ」