卓球王国・青森県の挑戦:全農杯2025年全日本卓球選手権大会青森県予選会の熱戦
2025年全農杯全日本卓球選手権大会青森県予選会の様子と、卓球王国・青森県の歴史と現状を紹介。




青森県予選会の熱気
2025年5月10日、スポカルイン黒石で開催された全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)青森県予選会。今年の参加者は300人弱で、少ない県では2-30人という中で、青森県の競技熱の高さが伺えます。開場後、子どもたちは一斉に卓球台に向かい、練習を開始しました。
最盛期との比較
しかし、10年前の最盛期に比べると、参加人数は減少しています。2010年代には八戸市予選だけで1,200人弱が参加し、県予選会の出場者も2,000名を超えていました。当時は、小学生世代の卓球人口が多く、県内の多くの小学校に卓球部が存在していました。
卓球王国の歴史
青森県は、世界チャンピオン・河野満氏や水谷隼氏など、多くの卓球レジェンドを輩出してきました。特に青森山田学園中学・高校からは、多くの日本代表選手が生まれています。この地の卓球伝統は、熱量の高い指導者たちによって脈々と受け継がれてきました。
現在の課題
しかし、少子化やコロナ禍、部活動の地域移行により、県内の小学生卓球登録者数は減少傾向にあります。青森県卓球連盟理事長の藤田曉氏は、これらの課題を乗り越えるために、若い世代の指導者が増えていることに期待を寄せています。
未来への展望
「指導者の熱量は高いですし、最近は、大学卒業後や実業団で活動した後、地元へ戻り、指導者として活躍する若い世代も増えてきています。彼らの存在が、子どもたちに新たな刺激を与え、再び青森卓球の強さを取り戻すきっかけになると期待しています」と藤田氏は語りました。