新横綱・豊昇龍、大関・大の里と熱戦 押して良し組んで良しの好内容で 9 勝 4 敗
大相撲春場所に向けた連合稽古で、新横綱・豊昇龍が大関・大の里と白熱の 13 番を取り、9 勝 4 敗の好成績を収めました。

大相撲春場所(3 月 9 日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けた時津風一門の連合稽古が 4 日、大阪・堺市の音羽山部屋宿舎で行われた。一門外から横綱・豊昇龍が参加し、関脇・大栄翔(追手風)、若元春(荒汐)と 7 番相撲を取って全勝。続けて同じく一門外から参加していた大関・大の里(二所ノ関)と三番稽古(同じ相手と相撲を取る)を行った。立ち合いの強烈な右のど輪やはず押し、四つに組んでも力強く寄り切るなど、押して良し組んで良しの好内容。大の里とは 13 番取って 9 勝 4 敗で「大の里関は力が強いので、いい感じで稽古ができたかなと思う」と、納得の表情で振り返った。豊昇龍は多忙や右肘の不調もあって、この日が初めての出稽古。大阪入り後に部屋以外の関取と相撲を取ったのも前日が初めてだったが、「いい感じで体も動いていたと思う。いい感じ当たっている感じもあった」と手応えを語った。一門外からの大の里の参加は知らなかったといい、「(稽古場に来て)ビックリした。来ていたから、『あ、来ているのか!チャンスだ!ラッキー!』と思った。やりたかったので」と口にした。押して良し、組んで良しと多彩な攻めを見せる新横綱。「型を決めなければいけないと言われるが、僕はそういうのはいいかなと思っている。型がないのが、それが自分の型だと思っている」と、“何でもできる横綱”が春場所の土俵を引き締める。
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