大相撲大阪場所:新十両の大辻が初白星を挙げるも自己評価は厳しい
大相撲大阪場所で新十両の大辻が関取初白星を挙げたが、自己評価は厳しかった。

大相撲大阪場所初日 大辻(右)は石崎を引き落としで破る(撮影・上田博志) <大相撲春場所>◇2 日目◇10 日◇エディオンアリーナ大阪 新十両の大辻(21=高田川)が、関取初白星を挙げた。西幕下筆頭の石崎を突き落として 1 勝 1 敗。相手にいなされ、前のめりになりながらも残すと、突っ込んできた相手をかわして土俵にはわせた。今場所初白星に「ホッとした」と率直な感想を述べたが、直後に「内容は全然ダメ」と、厳しい自己評価で表情を引き締めた。 前日 9 日の初日は、土俵入りなど初ものずくめで「緊張していた」という。だが「1 回やったら大丈夫」と、前日よりも取組に集中できていた。それが、とっさの相手のいなしにも対応できる、動きの良さをもたらしていた。「幕下と違って、取組が毎日ある。切り替えないとやっていけない」と、仕切り直しの気持ちで臨んでいた。それは約 2 年前から先場所まで、ずっと付け人を務めてきた、前頭玉鷲が、取組後の支度部屋の風呂場で切り替え、翌日以降に引きずらないよう努めていた姿を参考にしているという。 「気を抜いたら、やられる世界。ずっと死に物狂いでやってきた」。必死で稽古してつかんだ関取の座だけに「まだまだ(取組は)あるので」と、1 勝しただけで浮かれた様子は見せていなかった。
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