横浜高校、9年ぶりの4強入りで公式戦27連勝達成!全員野球の進化に村田監督も手応え
横浜高校が浦和学院を破り、9年ぶりの4強入りを果たし、公式戦連勝記録を27に伸ばした。全員野球の進化に村田監督も手応えを感じている。

横浜高校(神奈川1位)は、浦和学院(埼玉1位)との準々決勝で3-2と競り勝ち、9年ぶりの4強入りを果たしました。これにより、昨秋から続く公式戦連勝記録を27に伸ばしました。
織田翔希投手の活躍
最速152キロの右腕、織田翔希投手(2年)が先発し、8回途中まで試合をつくりました。終盤に詰め寄られると、打者のカウント途中で小刻みに継投して振り切りました。
終盤の緊迫した場面
外野に就いていた織田が2点リードの最終回、再びマウンドへ上がると、1死からソロ本塁打に中越え二塁打を打たれました。次打者をカウント0-2と追い込んだ場面で、チェンジアップが得意な山脇悠陽投手(3年)へ交代。山脇が1球で見逃し三振に仕留めると、次打者のカウント1-1で次は池田聖摩投手(2年)へスイッチ。フォークで右飛に抑え、浦和学院の反撃を封じました。
村田監督の采配
村田浩明監督(38)は「浦和学院さんの対応力はさすが。終盤でしっかり捉えてきたので、織田の体力も見ながら交代させた。カウント途中で投手が代わるのは打者としては嫌。でも嫌なことをやっていかなければ」と捕手目線でジャブを打ち、積極的に振ってくる打者の目線を外しました。
選手たちの準備力
投手からすれば、カウント途中の交代は投げにくくないのか。片山は「どんな状況でもやるべきことを徹底する。日ごろから2ストライクを想定して練習はしてきた」と語りました。池田も「自分は準備ができているので大丈夫です」と胸を張りました。
村田監督は「全員野球が少しずつ形になってきている」と手応えを口にしました。センバツとは違う強さを一戦ごとに蓄えています。【保坂淑子】